北海道日帰り温 泉の旅
令 和7年10月10日
October10,2025
オオウバユリ、
タラの木、
エ ゾノヨロイグサの種子採取
オオウバユリは10年前後の歳月 をかけて根に
養分を蓄えて、開花しその生涯を閉じる一回繁
殖型の植物です。世代交代は数多くの種子と根
茎に作られた娘鱗茎によってなされますが、一
つの果実に600個ほどの種子を作り、風に乗っ
て散布されます。
旭川近郊ではすでにその時期を迎え、採取した
一本を種子を落とさずそっと持ち帰るのに苦心
するほどでした。そのまま立てて持ち帰らないと
種子はどんどん零れ落ちてしまいます。
下からの強い風に乗せて適地に種子を運ぶ戦略
が備わっている果実の構造もとても面白いと思
います。
種子の構造も周囲に翼のような白い薄片があり
同じ風に乗ってもランダムな着地点が得られる
ような構造と考えられます。
採取地点は美瑛町置杵牛です。
娘鱗茎の様子はこちらで ご覧になれます
美瑛町 横牛 堀の沢 立ち枯れしたオオウバユリの根
果実に種子の残って いる状態はこちらでご覧ください
美瑛町 朗根内 朗根内神社横の自生種保護園 オオウバユリの果実
果実に種子の残って いる状態はこちらでご覧ください
美瑛町 上宇 莫別 オオウバユリの種子
林間に群生している オオウバユリの様子は早春に確認できます。
旭川市 近郊 丘陵の散歩
タラの木の果実はこの時期にはすっかり乾燥しきって
今にも枝から落下しそうな状態です。
乾燥し固くなった果実を揉んで果実を取り出そうとし
ましたが、容易ではありません。果実一つに何個の種
子があるかを調べるには、乾燥しきった状態では無理
のようでした。ようやく得られた種子です。
エゾノヨロイグサの種子はもうほとんどが落下して
てましたがシシウド属の分類で大切だとされる種子
に一見して違った特徴がないので、比較検討が必要
のようです。存念ながら今年はすでにエゾニュウな
ども種子を得られる時期を外れていましたので、来
年以降の課題となりました。
エゾノヨロイグサの晴れ姿はこちらでご覧ください
美瑛町白金 セリ科シシウド 属エゾノヨロイグサ