続北海道日帰り温泉の旅アイヌ


令 和7年5月 5日
May5, 2025




オオイタドリを 美味しく食べる


山菜の本やネット上には希ですがオオイタドリを食べた
事例が紹介されていますが、アイヌの食文化でも、北海
道開拓の中でもオオイタドリを食した事例は聞いたこと
がありません。道民には迷惑な役立たずのイメージでは
ないかと思います。
以前高知県人がイタドリをこよなく愛していると知って
ものは試しと挑戦してみたのですが、下処理しても残る
酸味は不評でした。
それではと今回は採取して一応の下処理の後、がちがち
に塩漬けしてその後塩抜きをしたものに挑戦しました。


二日塩漬け、半日水を取り替えながら塩抜きを行いました
。どうやら最初の下処理で熱湯処理の時間が長すぎたよ
うです。失敗に備えて同時に漬けこんだフキはやや赤み
を帯びてもいます。





数時間後フキは本来の色に戻りました。早速夕食の材
料にしたいと思います。酸味も完全に抜け、良い具合
ではあります。






ちょうどのタイミングで友人がこごみを届けてくれまし
た。本年初コゴミです。オオイタドリ、フキ、こごみの山
菜尽くしの料理が完成しました。前回の雪辱を晴らし、
完璧な一品が誕生しました、
速攻で食べてみたい人は塩漬け、塩抜きの手間をかけ
ることで多くの人が気になる酸味を除去することがで
きると分かりました。オオイタドリのこりこりした噛み
応えを残すためには下処理で熱湯処理する際、色が変
わったら直ぐに冷水に浸けるのが良いでしょう。
今年は長期保存用のオオイタドリの塩蔵にも挑戦して
冬場にいただくことにします。と言っても小さな容器
に一つもあれば十分ですから気負いもいりません。






食感はフキよりコリコリした多くの人がメン マのようだ
という口当たりです。味は今回の三種の中で は最も主
張がないかもしれませんが邪魔もしていませ ん。エゾニ
ュウの塩蔵のような感動はありませんが、冬 場の常備菜
には適した素材と思います。
節があるので皮をむくのがフキより面倒です が、包丁
に慣れている場合は断端に包丁の刃を軽く当 てむくの
が最も効率的でした。


 




最初の下処理
の様子

開 花しているオオイタドリ

春に採取し塩蔵して おいたたエゾニュウを食す

苫 小牧市イタドリとベニイタドリ