北海道日帰り温泉の旅
令 和6年6月2日
June2,
2024
美瑛町置杵牛 エゾニュウの採取と塩蔵
エゾニュウは道内の山野を巡っていると
普通に見られるセリ科シシウド属の超大
型の植物で夏には大きな花をつけますが
、北海道では「気持ち悪い」などと良い
評価は一般的ではありません。
旭川アイヌが食料として用いた記録は目に
したことがありませんが、道南のアイヌは
食料とした歴史はあるようです。また秋田
では塩蔵して冬場の野菜として珍重してい
るそうです。
採取してすぐに旬の味わいを愉しむ山菜で
はなく、春の味覚とならないことも評価を
得られない要因だったのかもしれません。

董(花芽)の部分を採取して皮をむき
塩をふりアク抜きをするそうです。
董の部分しか食用にならないわけで
もなく、皮が厚く加工が面倒だから
避けられるのだと思います。
根元中心の葉の開いていない一本が
採取する箇所です。赤く色づいてい
るものがほとんどです。
皮をむきたっぷりの塩をふリ一晩
置くと薄茶のあくを含んだ大量の
水分が抜けましたが、水分を切り
もう一度同じ処置を施した後、大
量の塩で塩蔵、冷蔵庫保管をして
います。
山ウドを二本ほど採取して同様の
工程のあと一緒に漬け込んでいま
すので、おそらく絶品に仕上がる
ことでしょう。
山菜好きの友人を唸らせる逸品
に仕上がることを念じて。

ついでのことなので先日発見した
コシアブラの木を再訪、すでに旬
を過ぎていたのに遅れて葉芽をつ
けていたハリキリとコシアブラを
ほんの一握り採取。
美味しくいただきましたが、これ
も多分ですが、コシアブラは美瑛
町管内では春早くから探索を続け
この場所以外では目にしたことが
ないので、この地域で期待できる
山菜にはならないでしょう。
この地域でもすでに葉は完全に開いていて
葉芽がこのように残っているものはありま
せん。雪の下になってダメージで発芽が遅
れた偶然の賜物かと思います。
美瑛町置杵牛 エゾニュウの開花