「甘味・酸味・辛味・苦 味・鹹（塩味）」の5つの味を
持つというチョウセンゴミシの実が完熟してい
ました。硬さの残る真っ赤に色づいた状態のも
のは干して五味子茶として利用できるように加
工しましたが、今回は生食してみようと採取し
てきました。
優しめの酸味は確かに残っているようです。多
少は甘みもあるのでしょうか。辛味、苦味はゼロ
です。甘未は酸味との競合があって判別できま
せん。少なくとも不味くはないといった程度で
す。
そんなところに友人が訪ねてきて、これは山に
あるやつでしょうと知っている様子です。「子
供のころ口に入るものは何でも食べたから」と
遠い過去を思い出したようでした。
平賀源内が日本には存在しないだろうと朝鮮
半島から輸入されていたというチョウセンゴ
ミシですが、まだ字も学んでいない庶民の子供
が食べても大丈夫と知っていたのですから、
なんとなく愉快です。





美瑛町五稜　マツブサ科マツブサ属チョセンゴミシの赤い実