続北海道日帰り温 泉の旅
令 和7年9月19日
September19,2025
旭川市西神楽 アサ科カラハナソウ属カラハナソウ
ホップの変種でビール作りに使って苦みがなく
失敗に終わった残念な植物です。アイヌの人々
は根を煮たり焼いたりして食べ、果穂はアワ飯に
かけ発酵させ麹を作ったそうです。麹菌の採取
材料ということでしょう。また、酒つくりの最終
段階で火のついた炭を容器に投入する習わしも
アルカリ性を好む麹菌の増殖の上で結果的に理
に適っていたことになります。
ただ良質の麹は和人との交易で得られるように
なり、
口がみ酒、カラハナソウを利用した 麹菌の
採取などの伝統は早い段階で消失していったも
のでしょう。
大方のカラハナソウは藪の中から伸びてきま
すので根を掘ってみたこともありませんが、
宿根草と言って根に十分な養分を蓄え次の成
長に備えていいる植物です。
アイヌ民族がワラビ澱粉を利用しなかったの
はオオウバユリのほうが効率よく採取できた
ことによるのかと考えていましたが、カラハ
ナソウも数少ない澱粉質を得られる植物の
一つだったかもしれません。
花穂は天ぷらにして食べるこ とができるそう
ですが私はまだ試したことがありません。