続 北 海道日帰り温泉の旅


令 和7年月2日
July2, 2025



葛とツルウメモドキの皮から繊維を得る


戦禍のなかで極端な物資不足に陥った農家の古老談
です。「柳の皮を剥き牛馬繋用のロープ、自家製履物
等今にしては想像もし得ぬ生活の知恵がなされた。」
戦後80年ですから、現在存命かどうか不明ですが、こ
れは是非体験してみようと葛とツルウメモドキの枝を
採取してきました。


余談ですが、今年はクルミの実のなりがとても良いよ
うです。







極端に親離れの悪いカラマツの種子が目につきました。






旭川近郊では葛の繁茂地は多くはないと感じますが
、これは美瑛町北瑛の様子です。舗装道路を覆いつく
す勢いで年何度か刈り取りするようですが、毎年の
恒例行事になっているようです。
葛の芽は山菜として利用できるとの話を聞き、試した
経緯がありますが、救荒食物として考えたら良い程度
と思います。








緑色の枝が葛、赤茶色の枝はツルウメモドキです。





水に浸し皮を剥いたところです。皮の外皮は道具
を使ってもう少し丁寧にはぎとると良いのでしょ
うがほどほどで妥協しています。




皮の表面の色素部分をこそぎ落とすと真っ白な繊維
にとんだ材料となるでしょう。

乾燥させてよりをかけたところです。糸と紐が完
で す。紐の方は大人が両手で引っ張っても切れ
ることはありませんでした。でも馬一頭を繋ぐロ
ープを一本作るのに何時間係ることでしょうか。