続 北 海道日帰り温泉の旅


令 和7年6月11日
June11, 2025


強い臭いのオオハナウドを食べる



アイヌが神の野草と呼んで、乾燥保存し、熊送り
には欠かせない食材であったというオオハナウ
ドを山菜として利用できないか試みてみました
。生のまま皮を剥いて乾燥保存したものが用い
られたようですが、処理の段階で裂けてするめ
を焼いた時のように反転原型が著しく損なわ
れることから一旦塩蔵保存して塩抜きしたも
のを用いました。
塩蔵した段階で臭いは薄らぎ匂いと表現する
程度にはなっています。更に一日水を替えな
がら塩抜きしたものを調理して味わってみま
した。


オオハナウドは北海道の山野ではごく普通に
見られるセリ科の植物で、あらゆる植物の中
で最も早く地上に緑の姿を見せます。春先に
若芽を採り、天婦羅などに利用した報告は希
にありますが、興味から数個採取して持ち帰
った段階で普通の感覚の人は臭いの前に全
面降伏を余儀なくされることでしょう。


5月27日の画像です。この時点ではセ リ科の
巨大植 物の中でも抜きんでた大きさになっ
ています。


 










6月6日の 画像です。すでに開花が始まっています。








塩蔵した状態です。冷水で一日かけて塩抜きと臭い
の軽減を試みました。花をつけて嗅げばオオハナウ
ドとわかる程度になっています。苦みもありません







僅かの香りと微妙なセリ科の風味で美味し く出来上
がりましたが、現代の感覚からするとこれも微妙な
木質感があります。フキを適期を過ぎて採取したと
きのような感じを受けました。
山菜を美味しくいただくという観点から考えると、
フキとヤマウドの茎の炊き合わせの方が私的には
良いように思われます。