続 北 海道日帰り温泉の旅


令 和7年6月2日
June2, 2025



北海道開拓を支えたフキの塩漬けと新しい試み


友人が冬の季節を迎えるころに「この季節になると
なぜかフキの煮物を食べたくなるんだよな。」と話
したのを聞いて、なるほどかつては多くの家庭で準
備していたであろうフキの塩漬けも遠い過去の風
物になっていることを悟りました。
飲食店で出されたフキの料理のあまりの不味さに
驚いたこともあります。遅い採取時期の材料だった
ようで、私たちが舌で覚えているフキとは違ったも
のでした。某国から格安で入ってきたものかもしれ
ません。
そういったことから、昨年も僅かの量を塩蔵して雪
の季節に友人にも配布、我が家でも美味しくいただ
きましたが、昨今の塩蔵方法はやたら手の込んだ手
法が推奨されていて、料亭仕様です。

特に不都合がなかったので昨年どおり手抜きを今
回も踏襲です。


鍋に入る長さに切り揃えます





私は昔ながらの ちょっとだけ手間をかける塩漬けで
鍋に入るだけ投入してぶくぶくと泡立ってきたら冷
水に投入。








冷水はなるべく大きめの容器を用意します。





食べるときはできるだけ簡単にがモットーですので
皮むきは必須と思っています。出来上がり10kgほ
どの塩蔵品に要した茹であげ皮むきの所要時間は
3時間ほどでした。






茹でた湯はアクでこんな感じです。






数時間お いて塩を振り重石をして一晩放 置、翌日 出た
水をき
り ながら再度の塩蔵。フキが隠れる程度の水分
で、更に上からしつこく塩をふりかけ、後は
食べると き
まで手をかけません。






25p×17p×19p程度の 容器で、10,7s
採取を別にして、通算作業時間 5時間を要しました






こちらはフキと同じ場所で採取 したエゾニュウです。
昨年周囲の高評価でしたので、 追加しようと採取し
てきました。フキと同時に最初 の塩漬けの後、エゾ
ニュウの容器に重ねて漬け込み ました。








27p×19p×9pの容器が 満杯です。
10.9キログラム

今年は十分な量を確保できまし たので、希望者には
快くお分けします。






ワラビはそれを採取目的にした ことはないのです
が、山野のあちこちで見かけた とき採取してその
まま手を加えず他と一緒に塩蔵 していましたが、
重ねて漬け込むと食べる際に下 の位置だと取り
出すのが厄介です。小さな容器 に単品で漬け直
しました。

19p×14p×7p
2.42.4s







  こちらがもともとの様子です。








今年期待のオオハナウドの葉柄 の塩蔵品です。エ
ゾニュウも一緒に入っています が、臭いも僅かに
香る程度となって、試食の日が 待たれます。

24p×16p×9pの容器
3.8s

上にのせているのはヤマウドの 葉です。アイヌ民
族が神の野草と呼び干して食料 としたものです
。塩漬けの工程を取らないと食 用部分が裂けて
スルメを焼いたときのようにめ くれてしまい原
型を留めず、残念な形態になっ てしまうので塩
蔵の方法を試験中です。
北海道の山野では極めてありふ れた存在です。







最難関の強い臭いはほとんどと れているし
、色合いの変化もほとんど無 く、順調な経
過は辿っています、






フキとエゾニュウの大き目の容 器は暗所保管です。
小さい容器は冷蔵庫保管です が、違いが多少ある
かどうかも今年の課題です。
昨年はこの方式で暗所保存で不 都合は一切感じま
せんでした。









こちらはガ タタンの故郷芦別市のおばあ ちゃん作
フキのみそ 漬けて゛す。全国から集まった 北海道人
に全国の食 文化が広まらなかったのは不思 議と思
っていたのですが、さすがに最 もポピュラーな山
菜はこんな工夫が遺されてい るのですね。